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職業訓練を受けられる条件と必ず知っておきたい受講のタイミングとは?

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この記事は以下のような方におすすめです。

  • 職業訓練を受けられる条件が知りたい
  • 失敗しない職業訓練の受け方を知りたい
  • 業訓練を受けるか早く再就職するか正しい判断をしたい

職業訓練はスキル向上と再就職を望む人にとって魅力満載の制度です。

しかし職業訓練を受ける場合は、まず自分がどの職業訓練を受けられるかを理解したする必要があります。

  • 退職日
  • 失業保険の手続きのタイミング
  • 職業訓練コースの開講時期

これらのタイミングをうまく合わせることで、自分の受けたい訓練コースの申込みができたり経済的なメリットを受けながら受講することができるようになります。

この記事を読み進めることで、具体的な職業訓練の申込みから受講までの流れを知ることができます。
さらに職業訓練に合格するための戦略的な取り組みが分かります。

この記事では、他には掲載されていないオリジナルな情報を詰め込みましたので参考になれば幸いです。
※ここでは、雇用保険(基本手当)を分かりやすく失業保険と表記しています。

たむたむ
たむたむ

<この記事を書いた人>
就職支援カウンセラー
キャリアコンサルタント、社会保険労務士

  1. 職業訓練|その魅力とは?
  2. 職業訓練を受けられる条件とは?
    1. 基本的な受講条件
    2. 公共職業訓練と求職者支援訓練|それぞれの対象者
      1. 公共職業訓練の主な受講対象者
      2. 求職者支援訓練の主な受講対象者
    3. 失業保険と職業訓練の関係
      1. 経済的な支援を受けられる条件とは?
  3. 職業訓練受講までの流れ
    1. 職業訓練コースを調べる
    2. ハローワークで求職申込み
    3. 管轄ハローワークで職業訓練相談
      1. 失業保険を受給中またはこれから手続き予定の場合
      2. 失業保険をもらえない方
    4. ハローワークが受講の必要性を認める
    5. 希望する職業訓練コースに申し込む
  4. 職業訓練の選考会で合格するために
    1. 筆記試験対策
    2. 面接対策|求職活動実績について
      1. 訓練校の説明会への参加
      2. 就職活動実績を用意する
    3. 効果的な求職活動の方法
      1. オンライン求人サイトの活用
        1. ハローワークインターネットサービス
      2. 職業訓練選考への対策 ― 3つの準備ポイント
  5. 職業訓練合格を目指すあなたへ
    1. 合格率を高める3つの行動
    2. 1.ミイダスの【適職診断】を受ける
    3. 2.履歴書作成ツールの利用(キャリアインデックス)
    4. 3.条件で選べる求人サイトで求人応募
      1. コウジョブがおすすめな方
      2. 日総工産がおすすめな方
    5. 訓練校が重視する3つの評価ポイント
  6. 合格までの7日間行動スケジュール
    1. まとめ
    2. 職業訓練合格に向けた取組み プラス
      1. 1. ハローワークでの定期的な相談
      2. 2. 企業説明会や職業訓練説明会への参加
      3. 3.面接での求職活動実績のアピール方法
  7. 職業訓練を受ける Q&A
  8. まとめ

職業訓練|その魅力とは?

まず簡単に職業訓練の魅力に触れておきます。

  1. 授業料無料
  2. 失業保険がない方にも給付金を支給
  3. 訓練に集中できる環境
  4. 託児所あり
  5. 再就職支援もセット
  6. 資格+スキルアップで未経験職種に再就職
  7. 学歴アップが可能
  8. 励まし合える仲間ができる

職業訓練を受けられる条件とは?

基本的な受講条件

まず職業訓練を受けるにあたって前職の雇用形態は問われません。

つまり正社員であった方はもちろん、派遣社員、契約社員、パート、アルバイト、フリーター、専業主婦だった人、そもそも働いたことがないって人でも受講可能です。
訓練コースの分野がまったく未経験者でも構いません。(ただし一部のパソコン訓練コースでは、基本的なパソコンスキルが必要だったり2年間の短大コースでは高卒以上の学歴が必要な場合があります)

また、年齢制限は一部を除き基本的にありませんし性別もほぼ不問。
自分の住む都道府県をまたぐ応募だって大丈夫です。

これらを前提にして、下記の条件に該当する必要があります。

  • 就職の意思がある
  • 就職できる状態にある(怪我・病気などで働けない状態だとダメです)
  • 1年以内に職業訓練を受けていない

ただしここに挙げてあるのはあくまで基本的な場合です。
実際には受講申込みできるかどうかは色々なケースに合わせてとても細かく規定されています。

以下で代表的なポイントを説明していきましょう。

公共職業訓練と求職者支援訓練|それぞれの対象者

職業訓練を管轄する厚生労働省では、公共職業訓練と求職者支援訓練の主な対象者をそれぞれ以下のように定義しています。

公共職業訓練の主な受講対象者

ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)
厚生労働省HPより

主に失業保険を受給している求職者の方を対象にしています。
ただし失業保険をもらえない人、あるいは失業保険をもらい終わった人も対象になります。

求職者支援訓練の主な受講対象者

求職者支援制度のご案内
厚生労働省HPより

・求職者支援訓練は、失業保険の受給ができない方々を中心にサポートするため制度であり、失業保険を受けられない求職者が主な対象です。

たとえば、

  • 子育てでしばらく働いていない主婦の方
  • 雇用保険に未加入のフリーターの方
  • 失業保険をもらい終わった方
  • 直ちに転職せずに働きながらスキルアップを目指す方

などです。
ただし、求職者支援訓練で特に誤解が多い点ですが、実は失業保険をもらえる人も対象になります。

たむたむ
たむたむ

要するに、失業保険をもらえる、もらえないにかかわらず、公共職業訓練・求職者支援訓練どちらも受けられるってことですね!

失業保険と職業訓練の関係

失業保険をもらえる場合は、以下のメリットを受けることができます。

こんな経済メリットが追加!
  • 失業保険の受給期間の延長
  • 交通費の支給
  • 給付制限の解除
  • 受講手当の支給

この中でも、特に失業保険の受給期間の延長はとても大きなメリットです。
自分のもらえる失業保険の給付日数に関係なく、職業訓練が終了する最後の日まで失業保険をもらい続けることができます

経済的なメリットについて詳しく知りたい方は、
魅力いっぱいの職業訓練だがメリットとデメリットを見極めよう!で解説しています。

これらの経済的な支援はハローワークの職業訓練を受ける上でとても大きなメリットです。
このメリットを受けられないと職業訓練を経済的に続けられない方も多いはずで、とても重要なチェックポイントです。

ではこの経済的な支援を受けるためにはどうすればよいのでしょうか?

経済的な支援を受けられる条件とは?

訓練開始の前日の時点で失業保険の残日数が一定数残っていることが必要です。

たとえば訓練開始日の前日に失業保険をすべてもらいきっている場合はこのメリットが受けられません。
この経済的メリットを受けて訓練を受講することを受講指示といいます。
詳しくはこちら⇒職業訓練を【受講指示】で受ける条件と5つのメリットを徹底解説

受講指示でないと訓練受講中は収入が途絶えてしまうので、生活面から職業訓練の受講を断念せざるを得ないことも多いです。
できるだけ経済的なメリットを受けられるようにしっかりと計画を立てて進めていきましょう。

次に、退職理由などから給付制限の有無が変わってきます。
この給付制限の有り無しによって、訓練開始前日の段階で必要な支給残日数が違ってきます。

給付制限とは?

会社を自己都合で退職した場合、
雇用保険(基本手当)の受給手続日から原則として7日経過した日の翌日から、1か月の間(令和7年4月以降の退職から)雇用保険(基本手当)を受給できない期間があり、これを「給付制限」といいます。

ただし自己都合でも給付制限がかからない場合があります。
それが退職理由が特定理由離職者とみなされた場合です。

「特定理由離職者」とは、
「特定受給資格者以外の者であって、期間の定めのある労働契約が更新されなかったことその他やむを得ない理由により離職した者」のことをいいます。

たむたむ
たむたむ

「やむを得ず辞めなければならなかった場合は、自己都合扱いになるけど、給付制限というペナルティはないですよ」ということです。

これから失業保険の手続きを進める予定の方は給付制限の有無をハローワークでしっかりと確認しておきましょう。
そして受けたい職業訓練の開講日に合わせてどのタイミングで失業保険の手続きをするか見極めることが必要です。

ちなみに失業保険をもらえない人が職業訓練受講中に月10万円と交通費がもらえるハローワークの給付金として、職業訓練受講給付金があります。

この給付金は、失業保険をもらえない方を対象とした給付金なので失業保険受給中はもらえません。
詳しくはこちら⇒ 職業訓練受講給付金をわかりやすく解説

たむたむ
たむたむ

失業保険(基本手当)と職業訓練受講給付金(月10万円)の両方はもらえません。

たとえ失業保険の額が10万円より少なくても失業保険が優先されるため、たとえ失業保険より職業訓練受講給付金の金額のほうが多くても職業訓練受講給付金を選ぶことはできません。

職業訓練受講までの流れ

職業訓練を受けるまでの流れは以下のとおりです。

  • 職業訓練コースを調べる
  • ハローワークで求職申込み
  • 管轄ハローワークで職業訓練相談
  • 希望する職業訓練コースに申し込む
  • 面接・筆記試験等を受験
  • 合格したらハローワークで入校手続き(受講あっせん)
  • 職業訓練受講開始!

職業訓練コースを調べる

まず、自分が受けたい分野の訓練コースがあるかどうか下調べします。

訓練コースの調べ方としては主に以下の3つの方法があります。

1.ハローワークのホームページの「訓練検索・一覧」
2.都道府県の労働局ホームページ
3.ハローワークの職業訓練相談員に聞いてみる

ハローワークで求職申込み

求職申込み」とは自分の氏名や住所、希望の仕事や働く条件などの求職情報をハローワークに登録することです。

この求職申込みをして求職情報の登録を済ませておかないと職業訓練の相談すらできません。
もちろん職業訓練の申込みもできません。

求職申込みは自分の住所地を管轄するハローワーク以外のハローワーク(たとえば勤務先近郊のハローワーク)でもできますが管轄ハローワークで求職登録すれば続けて職業訓練相談もできます。特に持参するものはありません。

また、求職登録はインターネットで仮登録ができます。
本登録するにはハローワークに行って窓口で本登録をする必要があります。

ハローワークに行く前に、仮登録しておけば基本情報はすでに登録されているので、ハローワークに行ってから求職申込みの手続きを一から行なうよりもはるかに求職登録から職業訓練相談までがスムーズに進みます。

求職申込みの具体的な手続きの仕方はこちらのハローワークのサイトで詳しく書かれています。

また自分の管轄ハローワークはこちらから調べることができます。
ハロートレーニング(離職者訓練、求職者支援訓練)について知る

なお、ハローワークによっては職業訓練相談は予約制になっている場合もあるようです。
事前に管轄ハローワークに電話して予約が必要かどうか確認しておくと安心です。

管轄ハローワークで職業訓練相談

ハローワークでの職業訓練相談は早ければ早いほど良いです。

申込みした日が早いか遅いかは合否に何の影響もありませんが、締切直前ですと応募書類を用意できず間に合わないことがあります。

たむたむ
たむたむ

そもそも訓練申込みまでにハローワークで原則3回以上訓練相談をしなければいけない場合もあります。
できるだけ早めに相談しておくとよいでしょう。

失業保険を受給中またはこれから手続き予定の場合

失業保険を受給中の方
現在失業保険を受給している方は、まずハローワークで「職業訓練の相談」をすることから始めましょう。

職業訓練は、開講の約2か月前から募集が始まり、1か月前に締め切られるケースが多いです。
また、「受講指示」という制度を利用すると、訓練期間中も失業保険を受け取りながら受講でき、さらに交通費や受講手当などの経済的支援も受けられます。

ただし、受講指示で訓練を受けるためには失業保険の残日数が一定以上残っていることが条件です。
この残日数が足りないと、せっかく希望するコースがあっても受講指示を受けられず、経済的メリットなしで受講しなければならないケースも少なくありません。

受講指示を受けられるかどうかで、負担や安心感は大きく変わります。
だからこそ、「この訓練を受けたい!」と思ったときではなく、できるだけ早い段階でハローワークに相談し、受講可能なタイミングを確認することがとても重要です。

一方、

  • 失業保険をもらえない
  • 受講指示に必要な支給残日数が足りない
  • 失業保険をもらいきった

などから、もし希望する職業訓練が受講指示で受けられないときは、職業訓練受講給付金(月10万円+交通費)をもらえる条件に該当するかどうかを確認します。

これから失業保険の手続きをする予定の方
まず退職したら失業保険がもらえるかどうかを確認します。

職業訓練の募集開始は、訓練開講日より2ヶ月前くらいから開始して1ヶ月前に募集を締め切ることが多いです。
ですから、早め早めに行動して受講指示で受講できるよう悔いを残さないにしたいところです。
失業保険の手続き前で在職中であったとしてもハローワークで職業訓練相談はできます

失業保険をもらえるかどうかの大まかな基準としては、

  • 雇用保険に加入していた期間が退職の日以前2年間に12カ月以上ある
  • 会社都合退職であれば離職の日以前1年間に6カ月以上あるか

となります。

なお、退職日が職業訓練開始日に近い場合、訓練に申し込みができる条件をハローワークで確認しておきましょう。
なぜなら、職業訓練を申し込む場合に、まだ在職中だと申込みを受け付けてくれないハローワークもあるからです。
職業訓練申込みの時点で、すでに退職か退職が確定している、あるいは職業訓練開始日より2週間以上前に退職していないといけないなど、受講申し込みできる要件が、管轄ハローワークによって違う場合があるようです。

Q
受講指示を受けるために必要な失業保険の残日数が足りなくならないようにするために、失業保険の認定を受けない、アルバイトをして支給残日数を増やすことは問題ありませんか?
A

どちらの方法も管轄のハローワークが判断する領域になるので、「確実に使えるな方法ではない」ということをまず前置きしておきます。特に、認定日に手続きをしないという方法は使えない可能性が高いでしょう。

詳しくは職業訓練を【受講指示】で受ける条件と5つのメリットを徹底解説を参考にしてください。

失業保険をもらえない方

公共職業訓練、求職者支援訓練のなかで受けてみたい訓練コースの候補を探してみましょう。
 ハローワークインターネットサービスで訓練コースを検索する

次に職業訓練受講給付金をもらえる可能性があるかどうかをハローワークで確認します。
まれに失業保険に入る働き方(週20時間以上の勤務)をしていたのに会社が手続きしていなかった、
なんてケースもありますから、失業保険の加入状況などもハローワークで確認しておきたいところです。

※職業訓練受講給付金とは、失業保険をもらえない方向けの給付金です。月10万円の給付金と訓練校までの交通費が支給されるものです。
詳しくは、職業訓練受講給付金をわかりやすく解説|条件や手続きの流れは?

ハローワークが受講の必要性を認める

ハローワークでは職業訓練相談の中で、その求職者がはたして職業訓練を受講することが必要かどうかを判断します。

職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めて初めて訓練受講ができます

これを「受講あっせん」といいます。

ハローワークで、職業訓練を受ける必要性がないと判断されてしまうと訓練の申込み自体ができません。
例えば、以下のような例はアウトとなる可能性があります。

「失業保険の受給を延長するために職業訓練受けてもいいかも~」
「職業訓練を受ければいずれ何かの役に立つだろう」

このように、職業訓練を受けられるかどうかの第一関門は、
ハローワークが訓練受講の必要性を感じるかどうかの判断にかかってきます。

たむたむ
たむたむ

ハローワークが、
あなたが職業訓練を受けることを認める」というお墨付きが必要ということですね。

したがってハローワーク相談員との面談では、

  • 「なぜその職業訓練を受けたいのか」
  • 「職業訓練を受けることでこのような仕事に就きたい」

こうした職業訓練を希望する理由をある程度明確にできるとよいでしょう。
またそのための準備を事前にしておくことも必要になってきます。

うまく説明できるとても不安です

たむたむ
たむたむ

職業訓練を受けて資格取得やスキルアップをして再就職につなげたいという思い」を説明しましょう。
また、その訓練コースを選んだ理由を具体的に説明できるとより良いでしょう。

希望する職業訓練コースに申し込む

職業訓練相談を経てハローワークに応募書類を提出します。
公共職業訓練の場合は応募書類をハローワークに提出すればハローワーク側で書類送付などの手続きが進みます。

求職者支援訓練の場合は、ハローワークに応募書類を提出すると必要な受講申込書が発行され応募者に手渡されます。
それを応募者が応募締切日までに必着で訓練校に郵送する必要があります。

なお、応募書類は求職者支援訓練は統一様式になっていますが、公共職業訓練は統一されておらず訓練校によって違ってきます。

その後は、

⑥面接・筆記試験を受ける
⑦合格したらハローワークで入校手続き
⑧職業訓練受講開始

といった流れになります。

職業訓練の選考会で合格するために

ハローワークから受講あっせんの必要性を認めてもらったとして、次の関門は訓練校の選考会です。

選考会は応募者数が募集定員に足りなくても必ず実施されますし、募集定員に足りなくても必ず合格するとは限りません。

選考会の多くで面接と筆記試験が行われますが、面接のみの場合もあります。

筆記試験対策

筆記試験は簡易な基礎学力を問う事が多いのですが訓練校によって出題内容は異なりますので、どのような問題が出るかは一概に言えません。

学力テストの代わりに作文を課す場合もあります。
学力テストは簡単な出題が多い上、訓練校によって出題内容が異なり出題傾向の情報も少ないため、筆記試験対策をどうすればよいかわからないという面があります。

そこで、就職試験でよく出題されるSPI用の問題集を解くのも一つの方法かもしれません。
また筆記試験よりは面接対策に力を入れたほうがよいという意見もあります。

たむたむ
たむたむ

まずは面接対策を優先したほうがよいかもです。

参考までにポリテクセンターの出題例を掲載します。

筆記問題の参考例 (解答)

ポリテクセンター山形より引用

面接対策|求職活動実績について

面接は1人10分程度で実施することが多いようです。基本は受験生1人に対して複数の面接官が対応します。
選考では筆記試験より面接の評価がかなり重要視されるといわれています。

訓練受講にあたり訓練コースを志望した理由や勉強を続ける意欲、早期の再就職の意欲、などが問われることが多いようです。

面接においては、特に就職者支援訓練で「これまでの求職活動実績」について質問があります。
その対策として以下の点を提案しますのでご検討ください。

訓練校の説明会への参加

訓練校では施設説明会や施設見学会を必ず用意しています。
訓練校の担当者の説明が直接聞けますので、チラシではわからない訓練コースの情報を知ることができます。

参加しないからといって合否で不利になることはありませんが、説明会で得た情報は面接に必ず活かせるはずです。

訓練応募締切直前の時期にはすでに説明会が終了していることもあるかもしれませんができるだけ参加しておきましょう。
参加できないときは疑問点を電話で聞いてみることもできます。

また、面接での受け答え事例を、退職理由を上手に伝える5つのポイントで解説しています。

就職活動実績を用意する

職業訓練合格では、実は多くの方が見落としている重要なポイントがあります。

それは、積極的な求職活動がハローワークの受講あっせんを受けやすくし訓練校の入校選考でとても有利になるという事実です。

職業訓練に応募する際、「これまでどんな求職活動をしてきたか」はとても大切なポイントです。
理由と具体的な説明を、より分かりやすくまとめます。

なぜ求職活動がそんなに重要なのか?

  • ハローワークでの評価向上
       積極的な求職活動は、あなたの就職への意欲を示す証拠となります。
    これにより、ハローワークの職業訓練相談員があなたを支援しやすくなります。
  • 訓練校での印象アップ  
    入校選考時、あなたの求職活動履歴は、訓練への真剣さを示す重要な指標となります。
  • 自己理解の深化
    求職活動を通じて、自分のスキルや市場価値を客観的に把握できます。
    これは適切な訓練コース選択にも役立ちます。

職業訓練校では、再就職への強い意欲があり、明確な目的意識を持って受講され、修了後にしっかりと就職につなげていただける方に訓練を受けていただきたいと考えています。
受講生の就職率は訓練の継続にも大きく関わるため、修了後の就職実績を非常に重視しています。

特に、以下の点が重要です。

  • 職業訓練の選考では、「本当に就職する意思があるか」「自分で積極的に仕事探しをしているか」が重視されます。
  • そのため、訓練の申込書や面接で「どんな求職活動をしてきたか」を必ず聞かれます。
  • 特に求職者支援訓練では、申込書に「求職活動の状況」を具体的に書く必要があります。
<求職者支援訓練の申込み書類>
 求職活動を記載する必要があります↑

書き方のポイント

  • どんな方法で仕事を探したか(例:ハローワーク、転職サイト、エージェント利用など)
  • どんな職種や業界を目指しているか
  • 応募や面接の経験があれば、その結果や感じた課題
  • 「自分のスキルや経験が足りず、うまくいかなかったので訓練で学びたい」という流れも良いアピールになります。

例文(簡単な書き方)

前職を退職後、求人サイト登録や転職エージェントを活用して幅広く求人検索や応募を行ってきましたが、希望する職種では実務経験や専門スキルが求められることが多く、応募できないケースも少なくありませんでした。

こうした就職活動を通じて、自分に不足している知識や技術を身につける必要性を強く感じています。

職業訓練でスキルを習得し、今後は求人サイトや転職エージェントをさらに活用しながら、希望する職種への早期就職を目指したいと考えています。

このように、これまでの求職活動を具体的に伝えることで、訓練を受ける意欲や目的が明確になり、選考でも良い評価につながります。

さらに、ハローワークの職業訓練相談においても必要な活動となります。
職業訓練の受講はいくら本人の受講希望が強くても、ハローワークが「受講が必要である」と認定してくれなくては申込すらできません。
再就職の意思があることをハローワークにアピールしなければいけません。

効果的な求職活動の方法

オンライン求人サイトの活用

複数の求人サイトに登録することで、多様な就職機会にアクセスできます。
以下のサイトがおすすめです。

ハローワークインターネットサービス

※ハローワーク求人が見れるハローワーク公式の公的サイトです。

     ※赤マーカーで囲んだ「マイページを開設して求職申込み」をクリックします。

ハローワークで職業訓練の相談、受講申込をするためにはハローワークに求職登録が必要です。
事前に準備しておかないと、ハローワークに行ってから「求職申込書」に記入して受付に提出しないといけません。
これにはかなりの時間がかかりますから、求職登録がまだしていない場合は、こちらのハローワークのサイトから求職情報登録を済ませておきましょう。

ちなみに、ハローワークが公式に提供しているアプリは一切存在しません
現在ネットなどで目にする「ハローワーク」を名乗るアプリは、すべて公式のものではなく、ハローワークの求人データを無断で二次利用し転載しているに過ぎません。

こうした非公式アプリは内容や信頼性にも問題がある可能性が高く、利用するメリットはほとんどありません。

職業訓練選考への対策 ― 3つの準備ポイント

1. 無料の適職診断を活用する
無料診断を活用すると、自分の得意分野や向いている仕事が客観的に分かり、志望理由や今後のキャリアプランを説得力をもって言語化できるようになります。
例えば、「診断結果で自分の強みが〇〇と判明したので、それを活かすためにこの訓練を受けたい」と根拠を持ってアピールできます。

2. 転職・転職エージェント利用
業界に詳しいアドバイザーがぴったりの求人を紹介してくれたり、履歴書添削・面接対策などのサポートをしてくれるので、就職成功率が上がります。
さらに応募書類の添削や面接練習も受けられます。
転職エージェントが主催するセミナーや個別相談も、「求職活動実績」として認定されます。

3. 求人サイト登録
会員登録するだけで多くの求人情報を受け取れ、自分の希望職種や条件に合った求人を随時チェックできます。
さらに求職活動実績として申込書類に記載できるようになります。
「実際に求人に応募した」
「説明会に参加した」
などの行動実績は面接官に「本気度」を伝える材料になります。

たむたむ
たむたむ

職業訓練合格を本気で目指す方は、まずこの3ステップから始めてみてください。
どれも全て無料で利用できるサービスばかりなので、気軽かつ着実に準備が進められます。


職業訓練合格を目指すあなたへ

訓練校の選考会では、ほとんどの場合「筆記試験」と「面接」が行われます。
多くの応募者は筆記試験に不安を抱えていますが、実はこの試験は訓練校ごとに内容が異なり、共通の問題集や決定的な対策方法はありません。

そのため、ほとんどの受験者は「手探り状態」のまま本番を迎えるのが現状です。

しかし、ここで知っておいてほしい大切な事実があります。
訓練校が本当に重視しているのは「面接」なのです。
理由は明確で、訓練校が求めているのは基礎学力の高さではなく、授業に真剣に臨む姿勢、修了後すぐに就職する意欲、そして協調性だからです。
応募書類に学歴を記入する欄がないことからも、単なる学歴や試験点数より「授業を理解し、着実に成長していけるかどうか」が見られているのは明らかです。
さらに背景として、職業訓練校は国や自治体の予算で運営されており、「修了後の就職率」が厳しく問われます。
つまり、確実に就職してくれる見込みのある人を優先して合格させます。

また、授業は集団で進められるため、若くてもやる気のない受講者は周囲に悪影響を与えます。逆に年齢が高くても、学ぶ意欲が高く、積極的に授業に取り組める人は高く評価されます。

では、どうすれば面接で高評価を得られるのでしょうか?
その大きな答えのひとつが、受講前から就職活動に積極的に取り組んでいる姿勢を見せることです。
多くの応募者は、失業保険の認定に必要な最低限の活動しかしていません。
一方で、適性診断を受け、履歴書を準備し、実際の求人応募まで行っている人はほんの一握り。
だからこそ、この準備をしておくだけで、面接官に強い印象を残し、他の応募者と大きな差をつけることができます。

職業訓練の選考では、応募書類や面接内容だけでなく、
受講前からどれだけ就職活動を進めているか」 が重要な評価ポイントです。
だからこそ、この3ステップを実践するだけで、他の応募者より確実に有利になります。

合格率を高める3つの行動

職業訓練合格を目指すあなたへ

合格率を高める3つの行動

1.ミイダスの【適職診断】を受ける

自分の強み・適性をデータ化し、志望動機や面接回答に説得力をプラス。
訓練応募では「就職準備に積極的」と評価されやすくなります。
※失業保険の求職活動実績には含まれません。

ミイダス公式サイト

2.履歴書作成ツールの利用(キャリアインデックス)

高品質な履歴書を誰でもすぐ作成可能。
訓練応募では「本気度の高さ」を示す有効な証拠に。
※失業保険の求職活動には該当しません。

履歴書作成ツール

3.条件で選べる求人サイトで求人応募

実際の求人応募は、失業保険の求職活動として正式に認められます。
どちらか自分に合ったサイトから実際に求人応募し、行動の証拠を残しましょう。

コウジョブがおすすめな方

  • 地方・郊外勤務希望
  • 正社員求人も探したい
  • 未経験歓迎・学歴不問
  • スピード就業重視
コウジョブ公式サイトへ

日総工産がおすすめな方

  • 高収入・福利厚生重視
  • 派遣も検討
  • 大手・安定企業志向
  • 寮付き・住み込み可能
工場求人ナビ(日総工産)を見る

訓練校が重視する3つの評価ポイント

  1. 修了後の就職見込み
     → 就職率向上は訓練校の最重要課題。事前から就職活動を進めている人は高評価。
  2. 授業への前向きな姿勢
     → 積極的な就職準備は、学びにも真剣に取り組む証拠として見られる。
  3. 周囲への良い影響
     → 目的意識が高い人は、クラス全体の士気を高める存在として歓迎される。

合格までの7日間行動スケジュール

 日付  やること・目的
1日目 ミイダスで適職診断を受ける(強み・適性把握)
2日目 診断結果をもとに志望動機の骨子を考える
3日目 キャリアインデックスで履歴書を作成
4日目 履歴書を完成させて応募書類の基盤を固める
5日目 コウジョブなどの求人サイトに登録し、応募先を絞り込む
6日目 応募書類を送付し、複数の求人に実際に応募する
7日目 応募結果・準備状況の整理と面接対策の開始

まとめ

  • 職業訓練の合格は「就職準備の積極性」で大きく左右される
  • 3ステップ(適性診断・履歴書作成・求人応募)で他の応募者と差別化できる
  • 訓練校は「修了後の就職意欲」「授業への真剣さ」「協調性」を重視
  • 7日間行動プランで効率よく準備し、合格可能性を高めよう

✅ 今すぐこの3ステップ+7日間プランを実践し、職業訓練合格と納得できる就職をつかみ取りましょう!

職業訓練合格に向けた取組み プラス

上記に加えて以下のような活動も訓練合格に向けてのしっかりした活動となります。

1. ハローワークでの定期的な相談

週に1回程度、ハローワークを訪問し、職業相談を受けましょう。相談内容と日時を記録し、活動履歴として保管します。
相談員からのアドバイスを積極的に求め、自己改善に活かします。

2. 企業説明会や職業訓練説明会への参加

興味のある企業や訓練校の説明会に積極的に参加します。参加証明書を取得し、活動履歴に加えます。
質問を準備し、積極的に情報収集することで、真剣さをアピールします。

3.面接での求職活動実績のアピール方法

ハローワークでの相談時

  • 求職活動日誌を提示し、具体的な活動内容を説明します。
  • 参加した説明会や学習した内容について、得られた気づきや学びを共有します。
  • 職業訓練を希望する理由と、訓練後のキャリアプランを明確に伝えます。

訓練校の選考時

  • 自己PR時に、これまでの求職活動実績を具体的に説明します。
  • 求人サイトでの活動や企業研究を通じて得た業界知識をアピールします。
  • 訓練を受けることで、どのようなキャリアを築きたいか、具体的なビジョンを示します。

職業訓練を受ける Q&A

Q
職業訓練は何回受けられるか?
A

職業訓練に受講回数の上限制限はありません。
人によっては通算して3回、4回と職業訓練受講歴がある人もいます。

ただし、原則として連続して受講することはできません。
一度受講した後は、原則として1年間の間隔を空ける必要があります。
このため、訓練コースの選択は慎重に行う必要があります。

たむたむ
たむたむ

例外として、

求職者支援訓練の基礎コースを受講した場合には、
期間を空けず連続して実践コースを受講できる
という特例があります。
ただし、求職者支援訓練の多くは実践コースであるため、基礎コースはあまり数がなく、基礎コース→実践コースというケースはあまりありません。
まさに例外的なケースといえるでしょう。

ちなみに、いったん職業訓練を受けると6年間は間隔を空けないと訓練が受けられないというネット情報が多くあるようですが、それは明らかな間違いです!

6年間の間隔を空ける必要があるのは、失業保険がもらえない方向けの「職業訓練受講給付金」の支給要件ですから、職業訓練の連続受講の期間とは全く関係ない話しです。

Q
働きながら職業訓練を受けることができるのか?
A

週20時間以上働きながら同時に職業訓練を受けることはできません。

それは週20時間以上で働くと雇用保険に入る働き方となり、雇用保険に加入している人(これを雇用保険の被保険者といいます)は職業訓練を受けられないという厳密なルールがあるからです。

逆に週20時間未満なら働きながら訓練を受けることは可能です。

ただし管轄のハローワークによっては職業訓練受講中のアルバイトは不可と言われる可能性がありますので事前に確認しておきましょう。

なお職業訓練受講中に働く場合は、失業保険が減額されたり職業訓練受講給付金がもらえなくなったりします。
ハローワークの給付金をもらいながら受講する方は注意が必要です。
詳しくは、職業訓練受講給付金をわかりやすく解説|条件や手続きの流れは?で解説しています。

Q
職業訓練終了後まで必ず受講しないといけないのか?
A

職業訓練は再就職を支援するための制度ですから、訓練受講途中で就職が決まって途中退校することはまったく問題ありません
ちなみに、訓練コースの多くは資格取得を目指す場合が多いこともあり、大半の受講生は最後まで受講されます。

Q
職業訓練の受講申込みをした後で応募を辞退できるか?
A

辞退できるかできないかといったらできないことはありませんが「別に魅力的な訓練コースを見つけたので応募した訓練コースは辞退したい」ということは基本的にNGです。
一方、職業訓練の受講申込みをしながら平行して就職活動を進めることはかまいませんし、その結果、採用が決まって職業訓練は辞退するということも問題ありません。
ただしハローワークによっては違う判断になる場合もありますので、管轄ハローワークの職業訓練相談員にしっかり確認しておくとよいでしょう。

まとめ

最後に。職業訓練を受けるということと失業保険には密接の関係があります。
退職時期や失業保険の手続き時期などを計画的に準備することで悔いなく職業訓練を受けることができます。
逆に訓練を受けると決めたなら、知っておきたい情報が職業訓練と失業保険の関連性です。
悔いを残さないよう、事前に情報収集しておきましょう。⏬️

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