こんにちは!
医療事務の仕事に挑戦したいけれど、
「未経験だから採用されにくいんじゃないか…」
と不安に思っていませんか?
たしかに、未経験で応募するだけではハードルが高いかもしれません。
しかし、医療事務は資格さえあれば、未経験でも状況が大きく変わります。
さらに、その資格が無料で取得できる
としたら、、、。
今回は、未経験者が資格を取得して再就職するためのポイントや、費用面での安心策、特に職業訓練を通じた再就職支援についてご紹介します。
職業訓練で医療事務を目指すメリット
未経験でもOK!基礎から学べる
職業訓練は、医療事務未経験の方でも安心して始められる内容になっています。
診療報酬請求やレセプト作成、カルテ管理、医療機関でのマナーまで、基礎から丁寧に学べるカリキュラムが整っており、授業は未経験者を対象としているため、理解しやすく進められます。
パソコンスキルも習得できる
医療事務の現場では、レセプト処理や患者情報の管理などでパソコンスキルが必要です。
職業訓練では、基本的なパソコン操作から、実務で必要なソフトの使い方まで学べるため、スキルアップにつながります。これにより、現場に出た際にもスムーズに仕事がこなせるでしょう。
費用を抑えられる
ハローワークが認定している職業訓練は、受講料が無料です。
ただし、1万円弱のテキスト代がかかることはあります。
通常、民間の講座では数万円から数十万円の費用がかかることもあるため、職業訓練は経済的な負担が大幅に軽減されるのが魅力です。
ハローワークの就職支援が受けられる
職業訓練中は、ハローワークや訓練校の手厚い就職サポートが受けられます。
求人情報の提供、履歴書や面接の指導など、充実したサポートがあるため、未経験でも医療機関での就職がしやすくなります。
短期間でスキルアップが可能
職業訓練では、数ヶ月の短期間で実践的なスキルと知識を習得できます。
診療報酬請求やカルテ管理など、現場で役立つ内容が中心のため、受講後すぐに医療事務として働けるスキルを身につけられます。
早く就職を目指したい方には理想的な選択肢です。
幅広いキャリア選択肢
医療事務の資格を取得することで、病院やクリニックだけでなく、調剤薬局や介護施設での事務職など、幅広い分野での就職が可能になります。
資格があることで、様々な医療機関での就職活動がスムーズに進むでしょう。
失業保険を受給しながら受講可能
失業保険を受け取っている方は、職業訓練の受講中も失業保険を延長して受給できます。
これにより、生活費を補いながら安心して学ぶことが可能です。
また、通学にかかる交通費も支給されるため、負担が軽減されます。
給付金の存在
失業保険を受けていない方でも、職業訓練を受講することで一定の条件を満たせば給付金を受け取れる場合があります。
これにより、経済的な不安を感じることなく新しいスキルを習得できるため、学びながら生活の安心を確保できます。
職業訓練と有料講座の違い
職業訓練と民間の有料講座にはいくつかの違いがあります。
費用: 職業訓練は無料または低額ですが、有料講座は高額になることが多いです。
内容: 職業訓練はハローワークが認定したカリキュラムに基づいていますが、有料講座は民間企業が独自に作成したものです。
就職支援: 職業訓練ではハローワークのサポートが受けられますが、有料講座では民間企業によるサポートがある場合もあります。
受講期間: 職業訓練は数ヶ月から1年かかることが一般的ですが、有料講座は数週間から数ヶ月の短期間で終了することが多いです。
職業訓練と民間講座の料金や支援の違い
項目 | 職業訓練 | 民間講座 |
費用 | 無料(交通費支給あり) | 有料(数万円〜数十万円) |
内容 | 実践的なスキルと資格取得支援 | 資格取得に特化したカリキュラム |
受講期間 | 3ヶ月〜2年 | 1ヶ月〜6ヶ月 |
就職支援 | ハローワーク等による支援、求人紹介 | なし、または講座終了後の相談程度 |
受講環境 | 公的機関・訓練校、現場研修あり | オンラインや民間教室、実習は少ない |
職業訓練を受けるための条件
職業訓練には多くのメリットがありますが、基本的には在職中では受講できないことを理解しておいてください。
在職中とは、雇用保険に加入し、週20時間以上働いている状態を指します。
この条件に当てはまる場合、職業訓練を受けることはできません。
さらに、ほとんどの職業訓練の講座は、午前9時から午後4時の間に行われるため、働きながら受講することは難しいのです。
職業訓練の申し込み方法
以下のステップで手続きを進めましょう。
1. 求職登録
ハローワークに求職登録を行います。
ハローワークに行く前にネットで事前登録しておくと便利です。
2. ハローワークへの相談
最寄りのハローワークに行き、職業訓練について相談します。担当者と一緒に自分に合った職業訓練コースを選びましょう。
3. 選考試験
訓練コースによっては、選考試験(面接や適性検査)が行われる場合があります。自分の志望動機や今後の目標をしっかりと伝え、選考に臨みましょう。
4. 受講決定
選考に合格したら、受講手続きを行い、職業訓練を開始します。未経験でも安心して始められる環境が整っています。
職業訓練を受ける際のポイント
ハローワークで職業訓練を受けるためには、まず担当者との相談が必要です。
その際、訓練を受講するに相応しいかどうかは、求職活動の進捗状況が重要な判断材料になります。
積極的な求職活動を行っていることが条件として求められることも多いです。
求人サイトに登録しておくことは、求職活動が進んでいることを示す一つの方法です。
求人への応募や面接の経験があることで、ハローワークの担当者に対して自分が訓練を受ける準備ができていることをアピールできます。
こうした活動を行うことで、職業訓練を受けるための条件を満たしやすくなります。
職業訓練で必ず合格を目指したいなら、応募から選考会まで戦略的に進める事が必要です。
以下の記事を参考にしてみて下さい。
⇒ 職業訓練合格の秘訣
⇒ 職業訓練の合格対策を徹底解説!選考会での質問・回答例を豊富に掲載
医療事務の仕事内容
医療事務では、主に以下の業務を担当します。
1. 受付業務
患者様の受付を行い、保険証の確認やカルテの作成を担当します。この業務では、患者様とのコミュニケーション能力が非常に重要です。具体的には、1日に約50名から100名の患者様を対応することが多く、効率的かつ丁寧な対応が求められます。
2. 会計業務
医療費の計算やレセプト(診療報酬明細書)の作成を行います。この業務では、正確さが最も重要で、月に数百件のレセプトを処理することが一般的です。医療費の計算においては、3割負担や1割負担の患者様の割合を把握し、適切に処理する必要があります。
3. 電話対応
患者様からの問い合わせに応じたり、医療記録の管理を行います。1日に受ける電話は約20件から50件で、予約の受付や診療内容についての質問に対して、迅速かつ正確に回答することが求められます。
4. 医療記録の管理
カルテの整理やデータ入力など、医療記録の管理も重要な業務です。デジタル化が進んでいるため、電子カルテを扱うことが多く、正確なデータ入力能力が求められます。
医療事務の働き方
医療事務のスキルは、さまざまな職場で活かせます。
総合病院やクリニック、調剤薬局、介護施設、企業などでの就職が可能です。
働き方も多様で、正社員、パート、請負社員など、ライフスタイルに応じた選択ができます。
特に、請負社員としての勤務が一般的な大手病院の受付部門では、柔軟な働き方ができるのも魅力です。
業種別の求人割合
医療機関の求人では、以下のような割合で医療事務職が求められています。
病院 | 45% |
クリニック | 30% |
調剤薬局 | 15% |
介護施設 | 10% |
特に病院やクリニックでは、受付業務や会計業務を担う医療事務職の需要が高まっています。
給料:
初任給は約18万円から22万円が目安で、大都市圏では22万円程度、地方では18万円前後が一般的です。
経験を積むことで昇給のチャンスがあり、3~5年後には月収25~30万円、役職につくと年収40万円以上も可能です。資格取得により5,000~10,000円の手当がつくこともあります。
資格取得で収入アップ:
医療事務技能審査試験や診療報酬請求事務能力認定試験を取得することで、5,000円から10,000円程度の資格手当が支給され、さらに資格取得後の給与は、昇給が見込まれることがあります。
求人状況と働き方:
医療事務の求人は安定しており、2023年には約30,000件の求人があり、前年より15%増加しました。
特に都市部では求人数が多く、病院やクリニック、調剤薬局、介護施設などで幅広い活躍が可能です。
勤務形態は正社員、パート、請負社員など多様で、特に大手病院の受付部門では柔軟な働き方が可能です。
医療事務の仕事に向いている人:
1. 年代別オススメ度
20代 | ★★★★☆ | 若い世代で新たなキャリアを築くのに最適です。柔軟性や学習能力が高く、将来のキャリアアップにもつながる可能性があります。 |
30代 | ★★★★★ | 経験を積んでいるため、コミュニケーション能力やマルチタスクのスキルがあり、医療機関での信頼も得やすい年代です。家庭と仕事の両立も可能です。 |
40代以上 | ★★★★☆ | 人生経験が豊富で、患者さんとのコミュニケーションに強みを持つ方が多いです。安定した職場環境を求める方に適しています。 |
2. 子育て中のオススメ度
子育て中の方 | ★★★★★ | パートやフルタイムでの勤務形態が選べるため、家庭の事情に合わせて働きやすい職種です。職場によっては子育て支援を行っているところもあります。 |
50代シングルマザーの再就職成功事例
Mさんは、離婚後に新しい生活をスタートさせるために再就職を目指していましたが、長年専業主婦として家庭を支えてきたため、職場での経験がほとんどありませんでした。
そんなMさんが医療事務に興味を持ち、ハローワークで職業訓練を受けることを決意しました。
1. 職業訓練の受講
Mさんは3ヶ月間の医療事務の職業訓練コースを受講しました。
授業では、診療報酬請求業務やカルテ管理、医療用語の基礎など、医療事務に必要な知識を学びました。
最初は不安もありましたが、訓練校のサポートや同じような境遇のクラスメートとの交流を通じて、自信をつけていきました。
また、講座の終盤には地元のクリニックでの実習も経験し、実務に対する理解を深めました。
2. 資格取得と就職活動
訓練が終了し、無事に医療事務の資格を取得したMさんは、地元のクリニックでの正社員求人に応募しました。
現在、Mさんはクリニックの受付業務を担当しながら、柔軟なスケジュールで働いています。
シングルマザーとしての生活と仕事のバランスをうまく取りながら、安定した収入を得られるようになり、家族ともども充実した生活を送っています。
まとめ
未経験からでも、医療事務の仕事を目指すことは十分に可能です。
職業訓練を受けることで、基礎からスキルを習得し、ハローワークのサポートを受けながら安心して再就職に挑むことができます。
訓練を通じて資格を取得し、医療業界でのキャリアをスタートさせましょう。
まずは最寄りのハローワークに相談し、自分に合った職業訓練コースを見つけてください。
未経験からでも、あなたの未来に大きなチャンスが広がっています!