【2026年最新】教育訓練休暇給付金とは?制度の概要・対象者・申請方法を完全解説!

教育訓練休暇給付金とは 訓練手続き

【この記事でわかること】
2025年10月に創設された「教育訓練休暇給付金」。会社を辞めずに無給で学び直す社会人を支援する画期的な新制度です。
「どのような制度なのか」「自分が対象になるか」「休職や傷病手当金との兼ね合い」「実際の申請手順」まで、制度の全貌を徹底的に解説します。

結論:あなたが対象になるか一目でわかるチェック表

まずは、ご自身の現在の就労状況や休職形態において本制度が利用可能かをご確認ください。

現在の状況・休職形態 利用可否 理由・補足
① 無給の教育訓練休暇を取得 〇 利用できる 会社の承諾のもと無給で学び直す期間があり、本制度の直接対象となります。
② 有給の教育訓練休暇・有給消化 × 利用できない 給与(賃金)が支払われているため「無給の休暇」要件を満たしません。
③ 傷病手当金を受給中 × 原則不可 「労務不能(疾病で働けない)」と「受講可能(自発的に学習できる)」は制度趣旨上矛盾するため併用できません。
④ 会社命令等による私傷病休職 △ 条件あり 単なる休職ではなく、会社から正規の「教育訓練休暇」として認められる必要があります。
⑤ 産休・育休・介護休業中 × 利用できない 「休暇」ではなく「法定休業」扱いのため対象外となります(育休手当等の対象)。
制度を最大限活用すべき人
  • 今の会社でキャリアアップしたいが、現職と学習の両立が限界な方
  • 将来的な転職を見据え、在職中に「国家資格」を本気で取りたい方
  • 生活費の不安から、数ヶ月〜1年単位の長期カリキュラムを諦めていた方

    教育訓練休暇給付金とは?

    教育訓練休暇給付金とは、一言でいうと会社を辞めずに(在職のまま)、無給でスキルアップに専念する期間中の生活費を国が支援する制度です。
    従来から存在する「教育訓練給付制度」は学費の還付(受講費用の補助)にとどまっていましたが、2025年10月に新設された本制度により、受講期間中の生活費(収入低下分)までカバーされるようになりました。

    制度の主なメリット

    • 在職のまま利用可能(キャリアを断絶せずに学び直せる)
    • 無給期間中の生活費が支給される(失業手当に相当する給付)
    • 学費補助(教育訓練給付金)との併用で自己負担を激減できる
    • 社会保険の被保険者資格が維持される

      もらえるお金は2種類(「生活費」+「学費」)

      本制度を活用する際、国から支給される手当は以下の2つで構成されます。

      • 生活費の支援:教育訓練休暇給付金(雇用保険)
        無給の休暇期間中、失業手当(基本手当)と同等の計算式で月額が算出され、定期的に支給されます。
      • 学費の支援:教育訓練給付金(雇用保険)
        受講する講座のレベル(専門実践教育訓練・特定一般教育訓練など)に応じて、学費の50%〜最大80%が受講完了後などに還付されます。

      給付額のシミュレーション

      休暇期間や過去の賃金実績(賃金日額)に応じた、月あたりの支給目安および総支給額の概算一覧です。

      年収目安 休暇期間 月あたりの生活費給付額(目安) 総支給額(目安)
      300万円 3ヶ月(90日) 約 150,000 円 約 450,000 円
      400万円 4ヶ月(120日) 約 180,000 円 約 720,000 円
      500万円 5ヶ月(150日)上限 約 200,000 円 約 1,000,000 円

        ※給付日数は雇用保険の通算加入期間に応じて最大90日〜150日が上限となります。
        ※実際の給付額は年齢や離職前(休暇前)6ヶ月間の賃金実績をもとに上限額・給付率が決定されます。

        たむ仙人
        たむ仙人

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        事前にどれくらいの支援を受けられるか確認したい方は、ぜひご活用ください。

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        対象者・受給要件の詳細

        教育訓練休暇給付金を受け取るためには、以下の5つの要件をすべて満たす必要があります。

          CHECKLIST

          教育訓練休暇給付金 受給要件

          🛡️
          雇用保険区分
          「一般被保険者」であること
          被保険者期間
          原則として通算5年以上の加入が必要
          📅
          直近の就業歴
          休暇開始前2年間に合計12ヶ月以上の実績
          📜
          休暇の定義
          規程に基づき30日以上の「無給休暇」を取得
          💰
          収入制限
          休暇中に会社から賃金が支払われていないこと
          ※初回利用時には被保険者期間が1年以上で可能な場合があります。

          ⚠️ 【ここが最大の壁】 会社の就業規則に規定がないと使えません

          教育訓練休暇給付金を利用する上で、最も大きなハードルとなるのが会社側の制度整備です。
          本制度は、労働者が個人で勝手に申請できるものではなく、お勤めの会社の就業規則や労使協定に「教育訓練休暇制度」が明記されていることが大前提となります。

          現状、この休暇制度を導入している企業(特に中小企業)はまだ少ないのが実情です。
          そのため、制度の利用を検討される方は、まず自社の就業規則に教育訓練休暇の規定があるか、人事・総務部に確認することからスタートする必要があります。

          もし会社に制度がない場合は、以下のような別の選択肢も視野に入れるのが現実的です。

          • 会社に「教育訓練休暇制度」の導入・規定の追加を相談・提案してみる(※企業向けのアシスト助成金制度もあります)
          • 在職中にこだわらず、退職後に「失業給付+職業訓練(ハロートレーニング)」を活用する

          さらにチェック!申請前に押さえておくべき4つの重要注意点

          会社の制度整備に加えて、実際に給付を申請・受給する際にもいくつか見落としがちな重要ルールが存在します。
          後から「知らなかった」「受け取れなかった」と後悔しないよう、以下の4点も必ず事前に確認しておきましょう。

          1. 給付日数には上限がある(最大90日〜150日)
            雇用保険の加入期間に応じて、支給される日数には上限(5〜10年未満:90日/10〜20年未満:120日/20年以上:150日)があります。
          2. 会社の「業務命令」での受講は対象外
            あくまで社員本人が自発的に希望して取得する休暇が対象です。会社の指示による研修・講習は対象になりません。
          3. 受給後にすぐ退職すると失業給付に影響が出ることがある
            給付金を受けると過去の雇用保険期間が一旦リセットされるため、復職後すぐに退職すると退職後の失業手当が出にくくなる場合があります。
          4. 休暇中の出勤やアルバイトはNG
            「完全な無給休暇に専念すること」が条件のため、休暇中の臨時出勤や副業・アルバイトは原則認められません。

          【重要】休職中・傷病手当金受給中の方への注意点

          休職されている方や傷病手当金を受けている方からの関心が非常に高い制度ですが、以下の法的な制度解釈に注意が必要です。

          傷病手当金との併用不可

          • 傷病手当金(健康保険): 病気やケガで「働けない(労務不能)」状態に対して支給。
          • 教育訓練休暇給付金(雇用保険): 自発的に「訓練を受けられる(学習可能)」状態に対して支給。
            「働けない」と「勉強できる」は制度の根幹において矛盾するため、両者を同時に満たして重複受給することは原則認められません。

            会社都合の休職期間中の取扱い

            私傷病休職などの期間中に、個人の独断でハローワークへ申請することはできません。
            就業規則に「教育訓練休暇」の規定が存在し、会社から正式な承認・証明を得られることが必須となります。

              教育訓練給付制度:3つの区分と「教育訓練休暇給付金」の相乗効果

              教育訓練休暇給付金は、単体で独立した制度ではなく、既存の「教育訓練給付制度」の枠組みの上に構築されています。
              自分がどの区分(コース)を選ぶかによって、受講費用の補助率だけでなく、休暇給付金が適用されるかどうかの判断基準も変わってきます。

              ① 一般教育訓練(短期・基礎スキル向上向け)

              主に働く人の雇用の安定と再就職の促進を目的とした区分です。

              • 対象講座の例: 簿記検定(3級・2級)、TOEIC、MOS(Word/Excel)、医療事務、英会話、大型自動車免許など。
              • 受講期間: 1ヶ月〜6ヶ月程度。
              • 費用目安: 3万円〜15万円程度。
              • 給付率: 受講費用の20%(上限10万円)。
              • 特徴: 比較的短期間で取得できる資格が多く、働きながら隙間時間でスキルアップしたい方に最適です。
                ただし、この区分のみでは「休暇給付金(生活費支援)」のメイン対象とはなりにくい(短期のため)点に注意が必要です。

              ② 特定一般教育訓練(速効性の高い専門資格向け)

              • 平成31年に新設された、より再就職に資する能力検定として指定された区分です。
              • 対象講座の例: 宅地建物取引士(宅建)、FP2級、社会保険労務士(一部)、税理士(科目)、介護職員初任者研修など。
              • 受講期間: 2ヶ月〜12ヶ月程度。
              • 費用目安: 5万円〜30万円程度。
              • 給付率: 受講費用の40%(上限20万円)。
              • 特徴: 業務独占資格や設置義務資格が多く、取得後の昇進や転職に直結しやすいのが魅力です。
                受講開始の1ヶ月前までにハローワークでの「キャリアコンサルティング」を完了させ、ジョブ・カードを作成することが必須条件となります。

              ③ 専門実践教育訓練(長期・高度専門スキル・教育訓練休暇給付金の主役)

              中長期的なキャリア形成を支援する、最も手厚い給付区分です。今回の「教育訓練休暇給付金」を併用する方の多くがこの区分を選択します。

              • 対象講座の例: 看護師、介護福祉士、保育士、歯科衛生士、プログラミング(第四次産業革命スキル習得講座)、MBA(専門職大学院)など。
              • 受講期間: 6ヶ月〜3年。
              • 費用目安: 30万円〜300万円程度。
              • 給付率:
                受講中:費用の50%(年間上限40万円)を半年ごとに支給。
                修了・就職後:追加で20%(合計70%・年間上限56万円)を支給。
              • 休暇給付金との相乗効果: 専門実践教育訓練を「無給休暇」を取得して受講する場合、従来の「教育訓練支援給付金(2024年まで)」に代わり、新設された「教育訓練休暇給付金」として失業手当と同等の生活費が支給されます。

              教育訓練給付制度  3区分比較詳細表

              教育訓練給付金 3つの区分比較

              目指す資格やキャリアに合わせて、最適なコースを選びましょう

              一般教育訓練 給付 20%
              主な対象: 簿記、TOEIC、MOS、大型免許 など
              期間 1〜6ヶ月
              最大上限 10万円
              特定一般教育訓練 給付 40%
              主な対象: 宅建士、FP2級、介護初任者、社労士 など
              期間 2〜12ヶ月
              最大上限 20万円
              専門実践教育訓練 給付 最大70%
              主な対象: 看護師、保育士、プログラミング、MBA など
              期間 6ヶ月〜3年
              最大上限 年間56万円
              ※給付率や上限額は、資格の取得状況や雇用保険の加入期間により異なります。

              📘 教育訓練給付制度の講座を探すなら

              厚生労働省 教育訓練講座検索システム

              全国の教育訓練給付制度対象(一般・特定一般・専門実践)講座を検索可能。
              🔗 キーワード・資格名、地域、eラーニング対応など条件検索可 。在職者向け講座も多数掲載。

              比較:給付制度(教育訓練休暇給付金)vs 職業訓練(ハロートレーニング)

              「仕事を休んで学ぶ(教育訓練休暇給付金)」のか、「一度会社を辞めて学ぶ(職業訓練)」のか。
              この選択は人生を大きく左右します。

              職業訓練(ハロートレーニング)の強みと実態

              職業訓練は、主に離職者が「早期の再就職」を目指すための公的支援です。

              • 分野の多様性: IT/パソコン基礎、ホームページ制作から、CAD、電気配線、建築施工、医療事務、介護まで多岐にわたります。
              • 受講時間: 1日5〜6時間、週5日というフルタイムのカリキュラムが一般的です。
              • 経済的メリット: 授業料は原則無料です。テキスト代(数千円〜2万円程度)のみの負担で済み、さらに条件を満たせば「職業訓練受講給付金(月10万円)」や交通費まで支給されます。

              教育訓練給付制度(教育訓練休暇給付金)の強みと実態

              新設された休暇給付金を活用する最大のメリットは、「会社員としての身分」を保持したまま学べることです。

              • 講座の質: 専門学校や大学院など、民間の最新設備やノウハウを詰め込んだ高品質な授業を受けられます。
              • 将来のリスク回避: 万が一、新しいスキルでの転職がうまくいかなくても、元の会社に戻る選択肢(休暇明けの復職)が残されています。

              給付制度 vs 職業訓練 徹底比較表

              どっちを選ぶ? 2大サポート制度比較

              キャリアアップの目的や現在の状況に合わせて選びましょう

              Main Target / 主な対象
              給付制度
              在職者・経験者
              職業訓練
              離職者・未経験
              教育訓練給付制度
              学費 最大70〜80%還付
              生活支援 休暇給付金
              職業訓練(ハロトレ)
              学費 受講料無料
              生活支援 給付金(10万)等
              FEATURES / 特徴
              ▼ 民間の高度なコース 最新ITやMBAなど種類が豊富。eラーニングも充実。
              ▼ 実務の基礎を習得 公的・委託校による通学メイン。就職サポートが強力。
              ※各制度には、雇用保険の加入期間などの詳細な条件があります。
              検討の際は最寄りのハローワークへご相談ください。

              教育訓練給付制度のeラーニング(オンライン)活用法

              通学のハードルを劇的に下げるのがeラーニングです。
              元記事でも触れられていた「IT」「語学」「宅建」以外にも、近年は驚くほど多くの講座が給付対象となっています。

              eラーニング受講のメリット

              • 場所を選ばない: 地方在住でも東京の有名スクールの講義を受けられます。
              • 時間の融通: オンデマンド配信であれば、自分の集中できる時間帯に学習可能です。
              • 費用: 通学コースよりも受講料が安く設定されていることが多く、自己負担額を抑えられます。

              eラーニングで成功するための「裏戦略」

              オンライン学習は孤独との戦いです。元記事にもある「挫折率の高さ」を克服するために、以下のステップを推奨します。

              💡 挫折を防ぐ事前準備
              本番の高度な講座に入る前に、[ココナラ]などで現役エンジニアや有資格者に「学習のコツ」や「つまづきやすいポイント」を相談しておきましょう。
              また、[ミイダス]などの適職診断ツールを使い、自分の特性(論理的思考力、継続力など)を客観視しておくことで、ハローワークのキャリアコンサルティングで「私は最後までやり遂げられる適性がある」と根拠を持って説明できるようになります。

              ケース別|教育訓練給付制度・職業訓練どちらを選ぶ?(詳細判定)

              「自分のキャリアにとって、どの制度が最適なのか」という問いに対し、元記事のケーススタディをさらに細分化し、損得の分岐点を明確にします。
              単に制度を紹介するだけでなく、年収やライフステージに応じた「実利」に踏み込みます。

              あなたに最適な制度はどれ? 診断チャート

              在職中・キャリア維持

              • 仕事を辞めずに
              • 本格的な資格を取りたい

              ⇒ 教育訓練休暇給付金
              無給休暇中の生活費(失業手当相当)を受給しながら、専門実践教育訓練で高度スキルを習得。

              在職中・短期集中

              • 働きながら隙間時間で
              • 費用補助を受けたい

              ⇒ 一般・特定一般教育訓練
              休暇は取らず、eラーニング等で受講。費用の20〜40%をスマートにキャッシュバック。

              離職者・未経験

              • 一度リセットして
              • 無料で学び直したい

              ⇒ 職業訓練(ハロトレ)
              受講料無料。失業保険の延長給付や通学手当、就職支援をフル活用。

              💡 判断のポイント
              「今の会社に戻る前提か、完全に新しい道へ行くか」が分岐点です。
              前者の場合は、2025年新設の教育訓練休暇給付金が最強の選択肢になります。
              一方、雇用保険の加入期間が足りない場合や、学費を1円も出したくない場合は、職業訓練一択となります。

              具体的な損得シミュレーション例

              【シミュレーションA】30代・IT未経験・年収450万円のケース

              • 目的: 会社に籍を置いたまま、6ヶ月のプログラミング合宿に参加。
              • 選択: 専門実践教育訓練 + 教育訓練休暇給付金
              • 経済メリットの内訳:
                学費補助: 80万円の受講料に対し、50%の40万円が受講中に還付。
                修了・就職でさらに20%(16万円)上乗せ。計56万円。
              • 生活費支援: 休暇中の150日間、月額約18万円の休暇給付金(失業手当相当)を支給。計約90万円。
              • 合計メリット額: 約146万円
              • 独自アドバイス: IT未経験の場合、ハローワークの面談で「本当に修了できるか?」が厳しく問われます。
                事前にミイダスでIT適性診断を受け、その数値をエビデンスとして提示することで、審査の通過率が劇的に向上します。

              【シミュレーションB】40代・年収600万円・宅建士取得で昇進したいケース

              • 目的: 現職の不動産会社でキャリアアップ。
              • 選択: 特定一般教育訓練(eラーニング)
              • 経済メリットの内訳:
                学費補助: 15万円の受講料に対し、40%の6万円が還付。
                昇給効果: 資格手当(月2万円)がつく場合、年間24万円の収入増。
                合計メリット額: 初年度30万円 + 生涯年収アップ

              会社との交渉・休暇取得の進め方(心理的ハードルの超え方)

              教育訓練休暇給付金を活用する上で、最大の「壁」は制度そのものではなく「会社との交渉」です。
              スムーズな休暇取得のステップ

              • 外堀を埋める(就業規則の確認): 「教育訓練休暇」の規定がない場合でも、2025年以降は国の施策として会社側にも努力義務が課されています。まずは総務や人事の担当者に「国が進めているリスキリング支援を使いたい」と前向きに打診しましょう。
              • 「会社の利益」を言語化する: 「辞めて勉強したい」ではなく、「このスキルを持ち帰ることで、会社のこの課題を解決できる」という論理武装が必要です。
              • 代替案と引き継ぎの徹底: 休暇中の業務を誰がどう回すか、具体的なマニュアルを作成して提示します。

              💡 もし「辞めろ」と言われたら?
              休暇申請をきっかけに退職を強要されるような「不利益な扱い」は法的に禁止されています。
              どうしても交渉が難航し、精神的な苦痛が学習に影響しそうな場合は、退職代行サービスの無料相談を活用し、自分の権利を守りながら「離職して職業訓練を受ける道」へスムーズに切り替える判断も必要です。

              【重要】休暇給付金を受けた後に「退職」したら失業保険はもらえる?

              教育訓練休暇中に「このスキルを活かして転職したい!」と決意したり、復職後にやはり環境を変えたくなったりすることもありますよね。
              そんな時のための失業保険(基本手当)との関係を分かりやすく解説します。

              休暇後に退職しても、失業保険はもらえる?

              はい、原則として受け取れます!

              「教育訓練休暇給付金」は、あくまで在職中の学びをサポートするもの。休暇が終わってから退職したとしても、これまでの雇用保険への加入期間などの条件を満たしていれば、通常通り失業保険を申請できます。

              「勤続年数」はどうなるの?(期間のリセットなし)

              ここが大きな安心ポイントです。

              • リセットされません: 給付金をもらって休んでも、これまでの勤務実績はそのまま引き継がれます。
              • メリット: 「勤続10年以上」などの期間が維持されるため、失業保険をもらえる日数(所定給付日数)が減る心配はありません。

              無給の期間があると、もらえる金額が減る?

              失業保険の金額は「退職前6ヶ月間の給料」で決まるため、「休暇中に給料がゼロだと損をするのでは?」と不安になりますよね。
              しかし、ご安心ください。「特例」が適用されます。

              💡 安心の仕組み

              失業保険を計算する際、教育訓練休暇による「無給(または低賃金)の期間」は、計算の対象から外してOKというルールがあります。
              つまり、休暇に入る前の「しっかり給料をもらっていた時期」をベースに計算してもらえるため、受給額が不当に下がることはありません。

              • 休暇後の退職でも失業保険は申請可能
              • 勤続年数はカウントされ続けるので、もらえる日数は減らない。
              • 休暇中の無給期間は計算から除外されるので、もらえる金額も減らない

              教育訓練給付制度を利用するための「壁」と「詳細条件」の深掘り

              制度の表面的な概要を理解しただけでは、実際の申請で「対象外」とされるリスクがあります。
              ここでは、2025年以降の最新運用ルールに基づいた「落とし穴」を解説します。

              雇用保険加入期間(支給要件期間)の厳密なカウント

              雇用保険の加入期間は、単に「在職期間」と同じではありません。

              • 「0.5年」や「11日」の壁:
                1ヶ月の間に、賃金支払の基礎となる日数が11日以上ある月のみが「1ヶ月」としてカウントされます。欠勤が多い月や、入社・退職月は注意が必要です。
              • 転職時の通算ルール:
                前職と現職の間に1年以上の空白がない限り、期間は通算されます。
                ただし、前職で一度でも失業保険(基本手当)を受給してしまうと、それ以前の期間はリセットされるため、シミュレーション時には「受給歴」の確認が必須です。

              2回目以降の利用における「3年」の縛り

              一度給付を受けた方が再度利用する場合、受講開始日までに新たに3年以上の被保険者期間が必要です。

              区分の違いは関係なし

              「前回は一般教育訓練だったから、今回は専門実践ならすぐ受けられる」という勘違いが多いですが、どの区分であっても前回の受講開始日から数えて3年経過している必要があります。

              「離職後」の有効期限と最大20か月の延長特例

              会社を辞めてから受講する場合、原則として「離職日の翌日から1年以内」に受講を開始しなければなりません。

              適用対象期間の延長

              妊娠、出産、育児、疾病、負傷など、やむを得ない理由で受講開始が遅れる場合は、ハローワークに申請することで、この1年という期限を最大20か月(理由によってはそれ以上)まで延長できます。

              失敗しない!教育訓練講座の賢い探し方と「裏戦略」

              厚生労働省の検索システムは、情報の宝庫である一方で、使いこなすにはコツが必要です。
              検索システム活用の3ステップ

              • 「専門実践」を優先チェック
                2025年からは給付率が最大80%(賃金上昇要件含む)に拡充されています。
                まずは最も手厚い「専門実践」から探し、条件に合うものがなければ「特定一般」へスライドするのが賢い探し方です。
              • 「eラーニング」と「夜間・土日」の掛け合わせ
                在職中に休暇を取得せず学びたい場合は、この2つのチェックボックスが必須です。
              • 備考欄の「就職率」を凝視せよ
                同じ資格の講座でも、学校によって就職実績が全く異なります。給付金は「修了・就職」が追加支給の条件になるため、出口(就職)に強い学校を選ぶことが、実質的な受給額を最大化させることに繋がります。

              教育訓練給付金:手続きの具体的スケジュール

              申請のタイミングを1日でも逃すと、数十万円の給付が消えます。

              ROADMAP

              受給までの4ステップ

              1
              2〜3ヶ月前:情報収集と相談
              要件確認と会社への打診

              ハローワークで「支給要件照会」を行い、対象か確定させます。同時に会社へ休暇取得の可能性を相談しましょう。

              2
              1ヶ月前まで:公的な事前手続
              キャリアコンサルと書類提出

              最重要:コンサルを受け「ジョブ・カード」を完成させます。その後、ハローワークへ「受講前届」等を提出。

              3
              受講中:講座・休暇スタート
              毎月の出席報告と給付申請

              会社発行の「休暇証明書」を保管。1ヶ月ごとにハローワークへ報告を行い、教育訓練休暇給付金を申請します。

              4
              修了後:追加給付の申請
              最大80%還付の完遂へ

              試験合格や就職確認後、受講費の追加20〜30%分を申請。これで全給付プロセスの完了です!

              🧰 練休暇給付金のよくある質問(Q&A)

              Q
              専門実践教育訓練で「80%還付」になる条件は?
              A

              受講中: 50%支給。
              修了・資格取得・1年以内の就職: 20%上乗せ(計70%)。
              賃金上昇(受講前より5%以上アップ): さらに10%上乗せ(合計80%)。
              この「賃金上昇」までを視野に入れたキャリアプランを立てることが、最大得を収めるコツです。

              Q
              会社が休暇を認めてくれない場合の対処法は?
              A

              教育訓練休暇は、現時点では「会社の努力義務」としての側面が強いですが、リスキリング推進の潮流から、不当な拒絶は社会的評価を下げるリスクがあります。

              Q
              給付中に出産や病気などで中断した場合は?
              A

              やむを得ない理由(出産、病気等)の場合は最大4年まで延長可能です。その他の理由の場合は再申請や再開は原則できません。

              Q
              休暇中に副業やアルバイトをしてもいいですか?
              A

              厳禁ではありませんが、非常に厳しい制限があります。
              給付金は「無給」であることを前提としています。一定時間以上の就労や一定額以上の収入があると、給付金が減額されたり、全額停止されたりする可能性があります。
              どうしても必要な場合は、必ず事前にハローワークへ「週何時間までならOKか」を確認してください。

              Q
              会社が制度を導入していなくても利用できますか?
              A

              利用不可。会社の就業規則等制度導入が必須であり、個人申請は認められません。

              Q
              教育訓練休暇給付金は何度でも利用できますか?
              A

              1回限りの利用が原則で、利用後は被保険者期間がリセットされます。再利用には再び5年以上の雇用保険加入期間が必要です。連続利用や複数年度の繰り返し利用は不可。

              最後に:あなたの人生を、国に投資させよう

              「教育訓練休暇給付金」は、単なる手当ではありません。国が「あなたには新しいスキルを身につけ、もっと活躍してほしい」と期待を込めて用意した投資資金です。
              「今のままでいいのかな」という不安を抱えたまま、定年まで同じ場所で働き続けるリスクと、数ヶ月〜1年の集中的な学びで一生モノの武器を手に入れるチャンスです。

              この記事を書いた人
              プロフィール
              たむ仙人 (キャリアコンサルタント&社労士)

              通算25年、キャリア支援業界で生き抜いてきました。
              大学新卒の一歩から、中高年の再就職まで幅広くサポート。
              こだわりの専門領域は、 職業訓練マスター応募書類の魔改造クリエイター扶養の知恵袋達人
              趣味は海外サッカー観戦。ピッチの熱狂を仕事の情熱にも。
              ちょっと笑って安心できる――そんなサポートを心がけています。

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